●活動状況
 施設改修開始から蔵の開館までには、一般住民も参加する各ワーキンググループなどを開催し、施設づくりや運営方針についての検討を重ねた。会議には、若者の参加も積極的に募り、施設を継続的に運営していくための人材育成にも取り組んだ。
 平成16年度に入りすぐに着工。同8月に完成し、お盆の16日には、オープニングセレモニーとして、盆踊り大会や夏祭り、ステージでは、母親が同町出身という演歌歌手「「石山結梨さん」の歌謡ショーや秋田追分全国大会優勝者「山野修二さん」の民謡ショーが繰り広げられた。その後も、打ち上げ花火や八沢木獅子舞など、沢山のイベントが行われた。その後、9月にはNPO日本民家再生リサイクル協会主催による、「民家の利用を考えるin東北」と題し、作家。林望氏による講演、グループミーティング、県内の民家活用事例を見学、という全国的なイベントが行われた。尚、管理運営は、事業検討前から積極的に独自の活動を展開し、地域住民との交流を行ってきた町若手経営者らによる団体「あきない大森21」に委託、「あきない大森21」は、同年4月に発足された町唯一のNPO団体「まちづくり大森」と形を変え、平成21年からは横手市の指定管理者として、、同施設の管理運営を行っている。施設利用に際しては、「自分たちのことは自分たちの責任で、自主的・自立的な運営による文化活動を展開していく」という施設の理念を原則とし、利用者が責任を持って行うこととしているが、照明・音響といった専門技術が必要な分野については、蔵としてもサポート体制を敷いている。
 施設としては、多目的ホール・ギャラリーなどを設置し、各種教室、展示会、コンサートなど年間10〜20程度の催事が開催されている。施設の有効活用を図る観点から、一般の利用者が開催するものに加え、 蔵のメンバーが企画・運営を行う自主事業や共催事業もあり、その他、さまざまな活動の練習の場としての利用を予定している。


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